南島原市有家町で歯周病治療/インプラント治療/口腔外科治療を行う歯科医院
医療法人エフ
有家ふるせ歯科口腔外科クリニック
歯科・口腔外科・インプラント治療・歯周病治療
矯正歯科・小児歯科・妊産婦歯科治療
臨床研修施設(研修施設番号230062)
診療時間 | 月火木金:9:00~13:00/14:30~17:30 土:9:00~13:00 |
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※ 手術日は通常とは異なる診療体制となります
休診日 | 水曜日・日曜日・祝日 土曜午後 |
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ビスフォスフォネート製剤(BP製剤)や抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)などの骨粗鬆症のお薬は、骨を強くする作用があるので、骨粗鬆症や高カルシウム血症の予防・治療に用いられています。
これらのお薬を一定期間以上服用中に、抜歯やインプラントなどの外科処置を行うと、あごの骨が露出して腐ったり(顎骨壊死)、炎症がひどくなるといった副作用がでることがあります。ただし適切な予防処置、術前術後の管理を行うことで、その発症は抑制できる事が示唆されています。(現時点では後向き研究のみのため明確なエビデンスはありません)
骨吸収抑制薬は、骨の代謝を抑えることで、骨からカルシウムが出ていくことを防いでいます。
しかし、同時に新しい骨や軟組織(歯ぐきなど)を作る機能も抑制されます。そこから細菌が感染することによって傷が治りにくくなり、骨が腐るなどの副作用が起こります。
そのため抜歯などの外科処置、糖尿病などのコントロール状況、義歯の装着、歯周病、縁の尖った被せもの等が原因になることもあります。また当院では抜歯に関係なく、虫歯の放置による顎骨への歯性感染と思われる症例を経験しております。そのため抜歯の有無に拘ることなく定期的な歯科受診と口腔環境の維持が重要と考えます。
一度骨壊死が起こると自然治癒は困難あるいは長期間を要するため、外科手術にて対応する場合もあります。
骨粗鬆症のお薬には多くの種類がありますが、顎骨壊死を起こすことが報告されているのは一部のお薬です。また飲み薬だけではなく、注射薬もあります。
骨粗鬆症の治療でお薬を飲まれている方、または注射を受けている方は、治療前に必ず歯科主治医へご相談いただきますようお願いします。
分類 | 一般名 | 商品名 | 作用 |
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カルシウム薬 | 乳酸カルシウム | 乳酸カルシウム、乳石錠 | カルシウムの補充 |
グルコン酸カルシウム | カルチコール注 | ||
L-アスパラギン酸カルシウム | アスパラCA | ||
カルシウム吸収促進薬 | アルファカルシドール | アルファロール(カプセル) ワンアルファ(錠剤) | 小腸からのカルシ ウム吸収促進 |
カルシトリオール | ロカルトロール | ||
ファレカルシトリオール | フルスタン | ||
エルデカルシトリオール | エディロール | ||
ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤 | デノスマブ | プラリア ランマーク | 骨吸収抑制作用 破骨細胞を活性化する RANKLを不活性化 |
女性ホルモン製剤 | エストリオール | ホーリン、エストリール | 骨吸収抑制作用 全てのエストロゲン 受容体に作用 |
エストロゲン | プレマリン | ||
エストラジオール | エストラーナ | ||
選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM) | ラロキシフェン | エビスタ | 骨吸収抑制作用 骨のエストロゲン 受容体に作用 |
バゼドキシフェン | ビビアント | ||
カルシトニン製剤 | エルカトニン | エルシトニン | 骨吸収抑制作用 破骨細胞の働きを抑制 |
サケカルシトニン | カルシトラン | ||
ビスフォスフォネート製剤 | エチドロン酸二ナトリウム | ダイドロネル | 破骨細胞に取り込 まれ働きを抑制 |
アレンドロン酸ナトリウム | ボナロン、フォッサマック | ||
リセドロン酸ナトリウム | ベネット、アクトネル | ||
ミノドロン酸 | リカルボン、ボノテオ | ||
イバンドロン酸 | ボンビバ注 | ||
ヒト副甲状腺ホルモン | テリパラチド | フォルテオ、テリボン | 骨形成促進作用 骨芽細胞の増殖 |
ビタミンK2製剤 | メナテトレノン | ケイツー、グラケー | 骨形成促進作用 オステオカルシン に作用 |
顎骨壊死の副作用(ARONJ・MRONJ)は細菌感染によっておこります。したがってお口の中を常に清潔にしておくことが大切です。
口腔内には毒性のない常在菌に加えて、歯周病菌など非常に多くの病原菌が存在するため、常に感染を起こしやすい環境と言えます。そのため抜歯、口腔外科手術の前には十分な消毒、感染源の除去が必要です。
口腔内細菌叢は個人差があるため、当院では個別に感染のリスクを判断し、Levis型以上の歯周炎がある場合などリスクが高いと判断された場合、術前に複数回に分けて(家庭内療法指導も含めて)消毒を行い、口腔衛生状態の改善を行います。
外科処置前の十分な口腔衛生状態改善、歯周炎のコントロール(歯肉縁上プラークの徹底除去)、クロルヘキシジンの応用、糖尿病などの全身疾患のコントロ−ル(主治医へ対診)、術前術中の抗生剤点滴、壊死骨、溶解骨、壊死が疑われる骨・骨鋭縁の除去、最小限の死腔、CGFの応用、手術創の完全閉鎖などでMRONJ発症を予防しております。
また骨粗鬆症の治療、または予防のため、骨吸収抑制薬を飲み始める前に、抜歯などの外科処置が必要な歯、将来的に予後不良で感染源となり得る歯(今は大丈夫でも結果的に抜歯になることが予想される歯)は、顎骨壊死の予防のため優先的に治療または抜歯しておく事が大切だと考えます。
現在はこの副作用は広く知られており、担当医、薬剤師からそのような指示があった場合は早めにかかりつけ歯科を受診することをお勧めします。
どの薬剤にも利益(ベネフィット)と(不利益)リスクがあります。患者さまへのベネフィットの方が上回ったと判断された場合に薬剤が処方されるということになります。ビスフォスフォネート製剤による治療により、骨折のリスクは約50%減少するとされています。従って御自身の判断で服用を止める事は推奨されません。
この問題は、まだ歴史が浅く、明確なガイドラインや対策への十分な根拠は示されていません。
休薬がMRONJ発症予防になるという十分な医学的根拠はなく、むしろ休薬により原疾患が増悪し骨折リスクの方が危惧される場合もあります。(ポジションペーパー2016より)
骨粗鬆症により起こる骨折で最も頻度が高いのは椎体骨折で、女性の閉経後に徐々に増加します。大腿骨近位骨折は70歳代以降に好発するとされています。どちらも寝たきりになる可能性があり、その後の生命予後に大きく影響すると考えられます。
そのため当院では骨吸収抑制薬を服用されている患者さまに抜歯、顎骨辺縁切除などの口腔外科処置を行う場合、服薬期間や注射歴の有無を確認する意味で医科主治医へ対診を行うことはありますが、原則として休薬をしておりません。(この点に関しては現時点でガイドラインが無いため施設によって対応が異なると思われます。)
この指針は数年毎に改定されるため、当院では常に最新の知見に基づいて治療できるよう取り組んでまいります。
EMSプロフィラキシマスターを8台導入しております。
保険適用でパウダーメンテナンス(科学的根拠に基づいたクリーニング・歯周病治療)、フッ素塗布などを行うことができます。歯を傷めないパウダーメンテナンスを行う「GBTクリニック」に登録されています。
GBT Finderで全国のGBTクリニックを検索できます。
歯並びの治療を行っております。子ども歯列矯正、成人歯列矯正、簡単なプチ矯正から難症例、インビザライン(透明マウスピース矯正)まで対応しております。
矯正歯科学会認定医と連携して治療を行います。
インビザラインライトを導入しました。治療期間7ヶ月以内で前歯だけの簡単な矯正治療が適応となります。
口腔内スキャナー、フェイシャルスキャナーを用いた診断を行っております。従来の歯型取りと異なり、小型カメラでお口の中、顔全体をスキャンしてデジタルデータに置き換えます。非常に精度が高い治療を行うことができます。
患者さまに触れる全てのハンドピース・治療器具を滅菌しており、院内感染防止に取り組んでおります。
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駐車場20台分完備